転職エージェントに登録したのに、紹介される求人が営業ばかりだと、「自分には営業しか選択肢がないのかな」と不安になりますよね。
特に事務職や企画職、IT職などを希望しているのに営業求人ばかり届くと、希望を聞いてもらえていないように感じるはずです。
結論からいうと、営業ばかり紹介されるのは、あなたが営業しかできないからとは限りません。求人の量、経験の見え方、希望条件の伝え方、エージェントの得意領域が重なって起きていることが多いです。
転職エージェントが営業ばかり紹介するのはなぜ?

転職エージェントが営業ばかり紹介してくる背景には、いくつかの理由があります。まず前提として、営業職は多くの業界で必要とされる職種です。採用枠が比較的広く、未経験でも検討されやすい求人もあります。
ただし、それだけではありません。転職エージェント側から見ると、求職者の経験を求人に当てはめる時に、「人と話す経験」「数字を追った経験」「顧客対応の経験」が営業求人と結びつきやすいことがあります。
そのため、接客、販売、事務、コールセンター、カスタマーサポートなどの経験がある人にも、営業職を提案されることがあります。これは必ずしも悪意ではありませんが、希望とズレているならそのまま受ける必要はありません。
営業ばかり紹介される主な理由

営業ばかり紹介される理由は、エージェント側だけにあるわけではありません。求職者側の希望条件や職務経歴書の見せ方によって、紹介される求人の方向性が変わることもあります。
①営業職の求人数が多く、紹介候補に入りやすい
営業職は、業界を問わず必要とされる職種です。法人営業、個人営業、ルート営業、インサイドセールス、カスタマーサクセス寄りの職種など、種類も多くあります。
そのため、エージェントの求人検索で候補に入りやすく、希望条件がまだ広い段階では営業求人が混ざりやすいです。
②希望条件が「営業以外」だけで止まっている
「営業は嫌です」「営業以外がいいです」と伝えるだけだと、エージェント側は次の候補を絞りにくくなります。営業を避けたい理由が、ノルマなのか、新規開拓なのか、顧客対応なのか、残業なのかで、提案すべき職種が変わるからです。
営業以外を紹介してほしいなら、「避けたい営業要素」と「残してもいい業務」を分けて伝える必要があります。
③職務経歴書が営業向けに見えている
職務経歴書で、顧客対応、売上、提案、交渉、目標達成などを強く書いていると、営業職との相性が高い人として見られやすくなります。
もちろん、それらは大事な強みです。ただ、事務職や企画職、カスタマーサクセスなどを狙うなら、調整力、資料作成、業務改善、正確性、社内連携などの見せ方も必要です。
④エージェントの得意領域が営業寄り
転職エージェントには、それぞれ得意な業界・職種があります。営業職に強いエージェントに登録すれば、当然営業求人の紹介が多くなります。
営業を希望している人にはメリットですが、営業以外を見たい人にとってはズレになります。登録前や面談時に、どの職種の紹介が多いのかを確認しておくと、ミスマッチを減らせます。
あお僕も最初の転職活動では、エージェントとの面談を15回以上重ねる中で営業職を提案されました。当時は営業に抵抗がありましたが、今振り返ると「営業が嫌」ではなく「どんな営業なら許容できるか」を分けて考えた方が、判断しやすかったです。
営業ばかり紹介された時にまず確認すること
営業求人ばかり届いた時は、いきなりエージェントを切る前に、原因を切り分けましょう。原因によって、取るべき行動が変わります。
| 原因 | 起きていること | 次の打ち手 |
|---|---|---|
| 求人側 | 営業職の求人が多く、候補に入りやすい | 営業求人を受ける条件とNG条件を分ける |
| 希望側 | 営業以外の希望が抽象的で絞れない | 希望職種を2〜3個に絞って伝える |
| 経歴側 | 顧客対応・売上・提案経験が営業向けに見える | 調整力・改善・資料作成も職務経歴書に入れる |
| 担当者側 | 担当者やサービスの得意領域が営業寄り | 担当変更や別エージェントの併用を検討する |
営業以外を紹介してもらう伝え方
営業ばかり紹介される状態を変えるには、担当者への伝え方を具体化する必要があります。感情だけで「営業は嫌です」と伝えるより、条件として整理した方が求人紹介が変わりやすいです。
①避けたい条件を具体的に伝える
まずは、営業の何を避けたいのかを伝えましょう。たとえば、次のように分けます。
- 新規開拓やテレアポは避けたい
- 個人向け営業ではなく法人向けがよい
- 毎月の強いインセンティブ型より、固定給中心がよい
- 飛び込み営業や長時間移動は避けたい
- 営業職ではなく、顧客対応経験を活かせる職種を見たい
ここまで伝えると、担当者も求人を絞りやすくなります。
②希望職種を2〜3個まで絞る
「営業以外なら何でもいい」と伝えると、逆に紹介が広がりにくくなります。希望職種は、最初に2〜3個まで絞るのがおすすめです。
たとえば、営業以外を見たい人なら、カスタマーサクセス、営業事務、採用アシスタント、マーケティングアシスタント、企画サポートなど、営業経験と少しつながる職種から見ると現実的です。
③職務経歴書の見せ方を変える
営業以外を狙うなら、職務経歴書も応募先に合わせて変える必要があります。営業成果だけを前面に出すと、営業求人に寄りやすくなります。
営業以外を狙う時は、売上実績だけでなく、業務改善・資料作成・顧客対応・社内調整を前に出すと、紹介される求人の幅が広がりやすいです。
④紹介NG条件を明文化する
担当者に口頭で伝えるだけでなく、メールやマイページの希望条件にも残しておくとズレを減らせます。
たとえば、次のように書きます。
伝え方の例
営業経験は活かしたいのですが、新規開拓営業や個人向け営業ではなく、既存顧客対応・カスタマーサクセス・営業事務・企画サポート寄りの職種を優先して見たいです。営業求人をご紹介いただく場合は、新規開拓比率や評価制度が分かる求人に絞っていただけると助かります。
営業ばかり紹介される時にやってはいけないこと
営業求人ばかり紹介されると、エージェントへの不信感が出やすくなります。ただ、反射的に動くと選択肢を狭めることがあります。
- 紹介された営業求人を理由も見ずにすべて拒否する
- 担当者に希望を具体化せず、不満だけを伝える
- 1社のエージェントだけで判断する
- 職務経歴書を営業向けのまま使い続ける
- 営業以外なら何でもいいと伝える
特に、1社だけで判断するのはもったいないです。エージェントによって持っている求人も得意領域も違います。営業ばかり紹介されるなら、別のエージェントや転職サイト、直接応募も並行して見た方がいいです。
あお担当者を変えるのは気まずく感じるかもしれません。でも、希望職種と紹介求人がズレ続けるなら、早めに調整した方がいいです。転職活動は遠慮で進めるより、条件を言葉にした方が結果的にお互い楽になります。
紹介求人に違和感がある時は
それでも営業ばかりなら担当変更・併用を考える
希望を具体的に伝えても営業求人ばかり紹介されるなら、担当者やサービスとの相性が合っていない可能性があります。
この場合は、次の順番で動くと現実的です。
- 希望条件をメールで再共有する
- 営業求人を紹介された理由を聞く
- 担当者変更を依頼する
- 別のエージェントを追加する
- 転職サイトや企業採用ページから直接応募も使う
担当変更や併用は悪いことではありません。転職エージェントは相性があるため、希望職種と合わない場合は早めに切り替えた方が時間を無駄にしにくいです。
営業求人を完全に避けるべきかは分けて考える
営業ばかり紹介されると、営業職そのものを避けたくなるかもしれません。ただし、営業の中にも種類があります。
新規開拓の電話営業が嫌でも、既存顧客向けのルート営業やカスタマーサクセス寄りの仕事なら合う人もいます。ノルマが不安でも、チーム目標や固定給中心の会社なら負担が違うこともあります。
大事なのは、営業職を受けるか受けないかではなく、どの営業要素を避けたいのかを明確にすることです。
転職エージェントが営業ばかり紹介する時のよくある質問
転職エージェントが営業ばかり紹介するのは普通ですか?
珍しいことではありません。営業職は求人の種類が多く、未経験でも候補に入りやすいため、紹介されやすい傾向があります。ただし、希望と違うなら理由を聞き、条件を具体化して伝え直すべきです。
営業以外を希望しているのに営業を紹介されたら断っていいですか?
断って大丈夫です。ただし「営業は嫌です」だけでなく、新規開拓が嫌なのか、個人営業が嫌なのか、数字評価が嫌なのかまで伝えると、次の紹介が改善しやすくなります。
営業ばかり紹介するエージェントは信用できませんか?
一概には言えません。あなたの経験から営業が合うと判断している場合もあります。ただ、希望を伝えても改善しない場合は、担当者変更や別サービスの併用を考えてよいです。
職務経歴書を変えると紹介求人は変わりますか?
変わる可能性があります。営業成果だけでなく、業務改善、資料作成、社内調整、顧客対応などを前に出すと、営業以外の職種にもつながりやすくなります。
営業以外に転職したい場合、エージェント以外も使うべきですか?
使うべきです。エージェントだけだと紹介求人に偏ることがあります。転職サイト、企業の採用ページ、スカウトサービスも併用すると、営業以外の選択肢を確認しやすくなります。
まとめ|営業ばかり紹介される時は「希望の翻訳」をやり直そう
転職エージェントが営業ばかり紹介してくる時、あなたに営業しか選択肢がないとは限りません。
多くの場合、営業職の求人が多いこと、経験が営業向けに見えていること、希望条件が抽象的なこと、エージェントの得意領域が営業寄りであることが重なっています。
まずは、次の3つを見直しましょう。
- 営業の何を避けたいのかを言語化する
- 希望職種を2〜3個まで具体化する
- 職務経歴書を営業以外にも伝わる形に調整する
それでも紹介が変わらないなら、担当変更や別エージェントの併用で問題ありません。転職活動は、紹介された求人に合わせるものではなく、自分に合う選択肢を増やすためのものです。
営業ばかり紹介されて迷う場合は、自分に合うサービスの種類から整理すると動きやすくなります。診断で向いている相談先を確認してみてください。




