「転職回数が多いと、転職活動で不利になるんじゃないか」
「もう2回も転職してしまった。これ以上は厳しいのでは…」
「職務経歴書に転職歴を書くたびに、面接官にどう思われるか不安になる」
そんな気持ちで、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
僕自身、28歳でこれまでに2回の転職を経験しています。新卒で入社した会社を含めると、すでに3社を経験している計算です。1回目の転職のときも、2回目の転職のときも、「転職回数が増えると不利になるのでは」という不安は、正直なところ常につきまとっていました。
特に1回目の転職活動のときは、新卒就活でほぼ内定がもらえなかったというトラウマもあって、「短期離職で転職回数まで増えたら、もう後がないんじゃないか」と本気で悩んでいました。
それでも結果として、1回目の転職では年収が約100万円アップし、2回目の転職では年収がさらに約150万円アップして、合計で年収+250万円、フルリモート・フルフレックスという働き方を実現できました。
この記事では、「転職回数が多いと本当に不利になるのか」という疑問への答えから、転職理由に一貫性を持たせる考え方、職務経歴書・面接での伝え方まで、僕自身の経験を交えながら詳しく解説していきます。
- 20代で転職1〜2回は、転職市場ではまだ「許容範囲」
- 面接官が見ているのは「回数」ではなく「転職理由の一貫性」
- 「逃げ」の理由は「実現したいこと」に変換して伝える
- 過去の転職と今回の転職を「1本の線」でつなげて語れるかが重要
- 28歳で2回の転職をした自分も、合計年収+250万円・フルリモート・フルフレックスを実現できた
「転職回数が多いと不利になるのでは」と感じているあなたへ
まず最初にお伝えしておきたいのは、転職回数そのものが、選考結果を決定づける要因ではないということです。
もちろん、企業によっては「転職回数が多い=定着率が低そう」というイメージを持つ採用担当者がいるのも事実です。しかし、実際に転職活動を経験してみると分かるのですが、面接官が本当に気にしているのは「回数」そのものではなく、
- なぜその会社を辞めたのか(転職理由)
- それぞれの転職に、どんなつながり・一貫性があるのか
- 今回の転職で、何を実現したいのか
という「ストーリーの整合性」です。逆に言えば、転職回数が1回でも、転職理由がその場しのぎで一貫性がなければ、面接官には「またすぐ辞めるのでは」と見られてしまいます。
僕自身、1回目の転職活動を始めるとき、「新卒就活で内定ゼロだった自分が、転職でもうまくいくはずがない」「しかも1社目を2年で辞めることになるから、余計に印象が悪くなるのでは」と、かなりナーバスになっていました。
実際にエージェントとの面談を重ねていく中で気づいたのは、「転職回数が多い・少ない」という表面的な数字よりも、「なぜその選択をしてきたのか」を自分の言葉で説明できるかどうかが、はるかに重要だということでした。
この記事を読み進めることで、「自分の転職回数は本当に問題になるレベルなのか」「もしそうだとしても、どう伝えれば不安を解消できるのか」が見えてくるはずです。一つずつ整理していきましょう。
転職回数以外にも、転職活動ではさまざまな不安が出てきます。転職そのものへの不安と向き合う方法は、以下の記事でもまとめています。
転職活動の不安はどう向き合う?第二新卒が抱えやすい悩みと対処法
転職回数の平均は?20代・30代の目安をデータで確認
「自分の転職回数は、世間一般と比べて多いのか少ないのか」を知ることは、不安を解消する第一歩になります。
一般的に、各種転職関連の調査では、20代の正社員における転職経験は以下のような傾向が見られます。
- 20代前半〜中盤:転職経験が「0回」の人が依然として多数派だが、「1回」の経験者も一定数存在する
- 20代後半:「1〜2回」の転職経験者が増えてくる年代。新卒で入社した会社を3年前後で辞め、その後さらに転職するケースも珍しくない
- 30代:「2〜3回」程度の転職経験者が一般的になってくる。社会全体としても「転職は当たり前」という空気が強くなってきている
近年は終身雇用を前提としたキャリア観そのものが変化しており、「一つの会社に長く勤め続けることが当たり前」という価値観は、年代が下がるほど薄れてきています。20代であれば、転職1〜2回はごく一般的な範囲と捉えてよいでしょう。
僕自身は28歳で、新卒入社した1社目(物流倉庫の出荷拠点での出荷作業員)から2社目(大手人材会社の営業職)、そして現在の3社目(日系SaaS企業の営業職)と、これまでに2回の転職を経験しています。28歳というタイミングで2回の転職・3社経験という数字は、平均と比べても決して「多すぎる」わけではない、というのが実感です。
ただし、「平均と比べてどうか」という視点だけで安心しきってしまうのも危険です。重要なのは次の章で説明する「転職回数が多いと不利になるケース・ならないケース」の見極めです。
20代で転職回数が「多い」と思われるのは何回から?
転職関連の各種情報を見ていくと、採用担当者の感覚として、20代では3回以上、30代では5回以上の転職経験があると「転職回数が多い」という印象を持たれやすい、という傾向が共通して見られます。逆に言えば、20代で1〜2回の転職であれば、それだけで「転職回数が多い人」と見なされるケースはそれほど多くないということです。
また、転職回数別に「企業がどれくらい気にするか」という調査では、転職回数が1〜2回までは「気にする」と答えた割合が1割程度にとどまる一方、3回を超えたあたりから「気にする」と答える割合が一気に増えるという結果も見られます。
つまり、「20代・転職2回」という時点では、まだ「許容範囲」として見られることが多いというのが実態に近いでしょう。とはいえ、「2回までなら絶対に大丈夫」というわけでもなく、その内容(転職理由・在籍期間・キャリアの一貫性)次第で印象は大きく変わります。だからこそ、回数の数字に一喜一憂するよりも、次の章以降で説明する「中身」を整えることに意識を向けることが大切です。
第二新卒として最初の転職を考えている方であれば、転職回数はまだ0〜1回というケースがほとんどです。「これから転職したら回数が増えてしまう」と過度に身構える必要はなく、まずは今回の転職理由をしっかり言語化することから始めれば十分です。
転職回数が多いと本当に不利になるのか
転職回数が選考に与える影響は、一律に「多い=不利」「少ない=有利」と単純化できるものではありません。ここでは「不利になりやすいケース」と「不利になりにくいケース」を分けて整理します。
以下のようなパターンに当てはまる場合は、面接官にネガティブな印象を持たれやすくなります。
- 短期間(1年未満)での離職を繰り返している:「またすぐ辞めるのでは」という懸念につながりやすい
- 転職のたびに業界・職種がバラバラで、方向性に一貫性が見えない:「何がしたいのか分からない人」という印象になりやすい
- 転職理由が「人間関係が悪かった」「会社が合わなかった」など、他責的な内容に終始している:同じ理由で次も辞めるのではと思われやすい
- 転職理由を聞かれて、その場で考えながら話している様子が伝わってしまう:準備不足・場当たり的な転職と判断されやすい
一方で、以下のような場合は、転職回数が多くても大きなマイナスにはなりにくい傾向があります。
- それぞれの転職に、明確な目的・理由がある(年収アップ、キャリアチェンジ、働き方の改善など)
- 転職を重ねるごとに、キャリアにステップアップの流れが見られる(職種・役職・年収などが段階的に向上している)
- 業界や職種に一貫性があり、専門性・経験が積み上がっている
- 在籍期間中にきちんと実績を残している(短期間でも、与えられた役割を全うした実績がある)
僕の場合、1社目の物流倉庫では2年勤務し、2社目の大手人材会社では2年半勤務しました。「2年」「2年半」という数字は、人によっては「短いのでは」と感じるかもしれません。実際、2社目を2年半で辞めることになったとき、僕自身も再び「転職回数が増えること」を意識せざるを得ませんでした。
しかし、結果として2回目の転職活動でも、転職回数を理由に選考で大きく不利になったという実感はありませんでした。その理由は、次の章で説明する「転職理由の一貫性」にあります。
「転職 何回まで」許される?回数より重視されるポイント
「転職は何回までなら許容されるのか」という疑問は、検索でもよく見かけるテーマです。結論から言うと、「〇回まではOK、〇回からはNG」という明確な基準は存在しません。
これは、業界・職種・企業規模・募集ポジションによって、転職回数に対する許容度が大きく異なるためです。
- 人手不足が深刻な業界・職種では、転職回数よりも「今すぐ働けるか」「経験があるか」が重視される傾向が強い
- 専門性の高い職種(エンジニア・コンサルタントなど)では、スキルと実績があれば転職回数自体はあまり問題にされないケースも多い
- 一方で、新卒採用に近い「未経験ポテンシャル採用」の枠では、定着率を重視するあまり転職回数に厳しい目が向けられることもある
つまり、「転職回数〇回までなら大丈夫」と一般化して考えるのではなく、「自分が応募する企業・ポジションが、何を重視しているか」という視点で考えるほうが現実的です。
その上で、転職回数に関わらず面接官が共通して見ているのは、以下の3点です。
- 転職のたびに、なぜその選択をしたのか説明できるか
- その選択に一貫した方向性・軸があるか
- 次の転職先で、長く活躍してくれそうかどうか
この3点をクリアできていれば、転職回数が2回でも3回でも、それ自体が致命的な不利になることは少ない、というのが僕自身の実感です。逆に言えば、この3点が曖昧なまま転職活動を進めてしまうと、転職回数が1回であっても「この人、また同じ理由で辞めるのでは」と思われてしまう可能性があります。
転職理由に一貫性を持たせる方法【最重要】

ここが、転職回数が多い人の転職活動において、最も重要なポイントです。
転職回数が多くても選考で評価されている人に共通しているのは、「転職のたびに、転職理由が1本の線でつながっている」ということです。逆に、転職回数が少なくても評価されにくい人は、転職理由がその都度バラバラで、一貫性が見えないケースが多いように感じます。
「逃げ」の理由を「実現したいこと」に変換する
転職を考えるきっかけは、多くの場合「今の環境への不満」からスタートします。これ自体は決して悪いことではありません。問題は、その不満をそのまま面接で口に出してしまうことです。
例えば、
- 「残業が多くて辛かった」→「残業時間の多さに課題を感じ、業務効率や生産性を意識して働ける環境を求めるようになった」
- 「給料が上がらなかった」→「成果が正当に評価され、年収という形で還元される環境で働きたいと考えるようになった」
- 「人間関係が悪かった」→「チームで成果を出すことにやりがいを感じており、より連携しやすい環境で力を発揮したいと考えた」
このように、「不満」を起点にしながらも、「だから次はこういう環境・条件を求めている」という前向きな言葉に変換することが大切です。これは「言い訳」を作ることとは違います。むしろ、自分の本音と向き合い、それを採用担当者にも伝わる言葉に翻訳する作業だと考えてください。
過去の転職と今回の転職を1本の線でつなぐ
転職回数が複数ある場合、面接官は必ず「過去の転職」と「今回の転職」の関係性を見ています。ここで重要なのが、「それぞれの転職が、キャリアのどんなステップだったのか」を自分の言葉で説明できるようにしておくことです。
僕自身の例で説明すると、次のようになります。
- 1社目→2社目の転職理由:物流倉庫での出荷作業を通じて、決められた業務をこなす力やチームで目標を達成する経験は積めたものの、専門スキルが身につく環境ではなかった。年収を上げ、将来のキャリアの選択肢を広げるために、人やサービスに関わる「営業職」へキャリアチェンジしたいと考えた。
- 2社目→3社目の転職理由:人材会社の営業職として2年半、提案力や折衝力を磨くことができた。その経験を活かしながら、さらに専門性の高い分野(SaaS)で営業力を発揮したい。また、働き方そのものを見直し、フルリモート・フルフレックスといった柔軟な環境で成果を出していきたいと考えた。
この2つの転職理由を並べてみると、「営業職としてのスキルアップ」「キャリアの選択肢を広げる」「働き方の改善」という軸が、最初の転職から一貫してつながっていることが分かると思います。
転職回数が多い場合ほど、この「1本の線」を見つけて言語化できるかどうかが、選考結果を大きく左右します。もし自分一人では、過去の転職理由をうまく言語化できない、つながりが見えてこないという場合は、転職エージェントとの面談を活用するのも有効な手段です。実際に僕も、2回目の転職活動では、エージェントとの自己分析を通じて、自分では気づいていなかった「転職の一貫性」を言葉にしてもらうことができました。
【体験談】28歳で2回の転職=3社経験。それでも選考で不利にならなかった理由

ここで、改めて僕自身の経歴を振り返ってみたいと思います。
- 1社目(新卒〜25歳):大手ECサイトの出荷拠点で、物流倉庫の出荷作業員として勤務。中学から続けていたスポーツの縁で入社し、朝7時出勤・繁忙期は6時出勤、残業が常態化していて退勤が深夜3時になることもありました。ボーナスは寸志程度で、5個上の先輩でも年収はほぼ変わらない、サービス残業が当たり前という職場文化でした。
- 2社目(25歳〜27歳):大手人材会社の営業職。1回目の転職で年収+約100万円、年間休日+20日、残業は月30時間程度に改善しました。
- 3社目(27歳〜現在):日系SaaS企業の営業職。2回目の転職で年収+約150万円アップし、フルリモート・フルフレックスを実現しました。
合計すると、2回の転職で年収+250万円アップという結果になっています。
正直に言うと、1回目の転職活動を始める前は「新卒就活で内定がもらえなかった自分が、転職活動なんてうまくいくはずがない」という気持ちが強くありました。さらに、「1社目を2年で辞めることになる」「これで転職回数が1回増える」という事実が、追い打ちをかけるように不安材料になっていました。
それでも、エージェントとの面談を15回以上重ねる中で、「物流倉庫での経験を通じて何を学んだのか」「なぜ営業職を目指すのか」「将来どうなりたいのか」を、何度も言語化する作業を繰り返しました。その結果、倍率100倍ともいわれる人材会社の営業職に内定をいただくことができました。
そして2回目の転職活動でも、似たような不安は再びやってきました。2社目を2年半というタイミングで辞めることになったため、「また転職回数が増える」「2年半で辞めたら、長続きしない人だと思われるのでは」という懸念が頭をよぎったのです。
しかし、振り返ってみると、1社目から2社目への転職と、2社目から3社目への転職には、それぞれ明確な理由があり、かつ「営業職としてのスキルアップ」「働く環境・条件の改善」という一貫した軸がありました。この一貫性があったからこそ、2回目の転職活動でも、転職回数の多さが選考でマイナスに働いたという実感はありませんでした。
「転職回数が増えること」自体への不安は、転職を考えるたびに何度でもやってくるものだと思います。それでも、過去の転職一つひとつに「なぜそうしたのか」という理由があり、それらが今回の転職にもつながっているのであれば、転職回数の多さは決定的な弱点にはならない、というのが僕自身の経験から得た実感です。
「2回目の転職は厳しい?」1社目を2年・2社目を2年半で辞めた僕が感じたこと
「2回目の転職は厳しいのでは」という不安は、僕自身も2回目の転職活動のときに強く感じていたものです。1回目の転職活動のときは「初めての転職だから、うまくいかなくても仕方ない部分もある」とどこかで思えていましたが、2回目となると「もう経験者なのに、また転職するのか」「短期間で転職を繰り返す人だと思われるのでは」という、1回目とは違う種類のプレッシャーがありました。
実際、1社目は2年、2社目は2年半での転職です。「2年」「2年半」という数字だけを切り取ると、人によっては「転職のペースが早いのでは」と捉えられるかもしれないという懸念は正直ありました。
それでも振り返ってみると、2回目の転職活動で重視されたのは、やはり「2社目で何を経験し、何を得たのか」「なぜ次のステップに進みたいのか」という中身でした。2社目の2年半で、法人営業として提案力・折衝力を磨き、一定の実績を積んだうえで、「その経験を活かしてさらに専門性の高い分野で挑戦したい」という流れを説明できたことで、在籍期間の短さそのものが大きなマイナスになったという実感はありませんでした。
「2回目の転職は1回目より難しい」と感じる方は多いと思いますが、難易度を分けるのは「回数が増えること」自体ではなく、「1社目・2社目それぞれでの経験を、次のキャリアにどうつなげて語れるか」だと、僕自身の経験からは感じています。
転職回数が多い人の体験談をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【体験談】Fラン・内定ゼロから2回の転職で年収600万・フルリモートになるまで
職務経歴書での伝え方|転職回数が多い場合の書き方

転職回数が多い場合、職務経歴書の書き方一つで、書類選考の通過率が大きく変わることがあります。ここでは、避けるべきNG例と、一貫性をアピールするためのポイントを紹介します。
書類でやってはいけないNG例
- 各社の経歴を、ただの「在籍期間」と「業務内容の羅列」だけで済ませてしまう
→ 一社一社のつながりが見えず、「なぜこの順番で転職してきたのか」が読み手に伝わりません。 - 退職理由を職務経歴書に詳しく書きすぎる
→ 退職理由は面接で聞かれたときに口頭で説明すれば十分です。書類上にネガティブな表現が並ぶと、それだけで印象が悪くなってしまいます。 - 転職ごとにバラバラな志向性をアピールしてしまう
→ 「1社目では〇〇がしたいと書いていたのに、2社目では全く違う方向性のことを書いている」状態だと、一貫性のなさが目立ってしまいます。
一貫性をアピールするフォーマット例
職務経歴書の冒頭に「職務要約」というセクションを設け、そこで自分のキャリアの一貫したテーマを簡潔に示すのがおすすめです。
例えば、以下のようなイメージです。
物流業界での出荷管理業務を経て、人材業界での法人営業を経験。一貫して「成果を数字で示す力」「お客様や現場のニーズを汲み取る力」を磨きながらキャリアを積み重ねてきました。現在はSaaS業界の営業職として、これまでの経験を活かしながら、より専門性の高い分野での提案力強化に取り組んでいます。
このように、複数社の経験を「点」ではなく「線」として示すことで、転職回数が多くても「行き当たりばったりではなく、意図を持ってキャリアを積み重ねてきた人」という印象を与えることができます。
各社の経歴欄には、在籍期間・業務内容に加えて、「その経験を通じて得たスキル・実績」「次のキャリアにどうつながったか」を一言添えるだけでも、印象は大きく変わります。
職務経歴書の書き方についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
職務経歴書の書き方完全ガイド|第二新卒・20代向けテンプレ付き
面接での伝え方|「言い訳」にならない回答のコツ
職務経歴書を通過すると、次は面接で転職回数について質問される場面が出てきます。「転職回数が多いですが、理由を教えてください」「なぜ短期間で転職を繰り返しているのですか」といった質問は、転職回数が多い人にとってはほぼ確実に聞かれると考えておいたほうがよいでしょう。
ここで意識したいのは、「言い訳」と「説明」は違うということです。
「言い訳」になってしまう回答の特徴は、
- 退職理由を会社や上司のせいにする(他責的な表現が中心になっている)
- 質問に対して防御的・釈明的なトーンになっている
- 「仕方なかった」「タイミングが悪かった」など、自分の意思決定が見えない
一方で、「説明」として評価される回答は、
- 当時の状況を客観的に説明したうえで、「自分はその状況でこう考え、こう行動した」という主体性が伝わる
- 転職理由が、今回の応募先を選んだ理由ともつながっている
- 転職を振り返ったうえで、「その経験から学んだこと」が語られている
具体的な回答例としては、以下のような構成が考えられます。
- 当時の状況を簡潔に説明する(感情的にならず、事実ベースで)
- その状況の中で、自分が何を考え、どう行動したかを説明する
- その経験を踏まえて、今回どんな環境・仕事を求めているかにつなげる
面接練習は、回数を重ねるほど確実に上達します。僕自身、2回目の転職活動では、エージェントとの面接練習を週2回ペースで合計15回以上行いました。最初は転職理由をうまく言葉にできず、何度も同じような質問に詰まっていましたが、繰り返し練習することで、自分の言葉でスムーズに話せるようになっていきました。
「転職回数が多いことを、面接でどう説明すればいいか分からない」という方は、一人で抱え込まず、エージェントとの模擬面接を活用することを強くおすすめします。
一人で整理するのが難しいときは|転職サービスの活用
ここまで、転職回数が多い場合の考え方や、職務経歴書・面接での伝え方について解説してきました。しかし、実際に「自分の過去の転職に、一貫性のあるストーリーを見出す」という作業は、一人で行うにはかなり難易度が高いというのが正直なところです。
僕自身、2回目の転職活動のときに利用したエージェントとの初回面談は、求人紹介よりも先に、自己紹介だけで3時間というボリュームでした。生い立ちから家族構成まで掘り下げて自己分析を行い、求人紹介に至るまでに約3ヶ月をかけてもらったほどです。
このプロセスを通じて、「自分が転職のたびに何を求めてきたのか」「それぞれの転職にどんなつながりがあるのか」が、初めて自分の中ではっきりと言語化できるようになりました。転職回数が多い人ほど、こうした第三者の視点を借りる価値は大きいと感じています。
転職エージェントには、
- 求人数の豊富な大手総合型
- 特定の業界・職種に強い特化型
- 自己分析からじっくり伴走してくれるタイプ
- 口コミ・評判を比較できるサービス
- キャリアの方向性そのものを相談できるキャリアコーチング型
こうしたタイプの違いを踏まえると、1社に絞らず複数のエージェントを併用することで、より多角的に自分のキャリアを見てもらいやすくなります。
転職エージェントは複数登録すべき?メリット・デメリットと併用のコツ
など、さまざまなタイプがあります。「転職回数が多い自分には、どんなサポートが合うのか分からない」という方のために、当サイトでは30社・12問で診断できる転職サービス診断をご用意しています。
転職回数が多い人の転職活動に関するよくある質問(FAQ)
Q. 転職回数は何回まで許容されますか?
A. 「〇回までならOK」という明確な基準はありません。業界・職種・企業によって許容度は異なりますが、回数そのものよりも「それぞれの転職に一貫した理由・方向性があるか」が重視されます。
Q. 転職回数が多いと年収は下がりますか?
A. 一概には言えません。転職のたびにスキル・実績を積み上げ、それを正しくアピールできれば、転職回数が多くても年収アップは十分に可能です。実際に僕自身も、2回の転職を通じて年収は合計+250万円アップしています。
Q. 転職回数が多いと、生涯年収にも影響しますか?
A. 「年次が上がる前に転職を繰り返すと、低い年収レンジの期間が長くなりやすい」という指摘はあります。ただし、これは「転職回数が多いから生涯年収が下がる」というより、「転職のたびに年収・条件が上がっているか」が重要だということです。1回ごとの転職を「年収・働き方を改善するステップ」として位置づけられれば、転職回数が複数回であっても、生涯年収にとってプラスに働く転職を重ねていくことは十分可能です。
Q. 2回目の転職は1回目より厳しいですか?
A. 「2回目だから難しい」ということは基本的にありません。重視されるのは、1社目・2社目それぞれでの経験・実績と、それらが今回の転職にどうつながるかという説明です。僕自身も2社目を2年半というタイミングで辞めましたが、2社目で得た経験を次のキャリアにどう活かしたいかを言語化できたことで、2回目の転職活動でも年収+約150万円アップという結果につながりました。
Q. 短期間(1〜2年)で転職を繰り返してしまった場合はどうすればいいですか?
A. 短期間での転職であっても、「在籍期間中に何を学び、それが次の転職にどうつながったか」を説明できれば、大きなマイナスにはなりにくいです。在籍期間の長さよりも、転職理由のつながりを意識して整理してみてください。
Q. 転職理由がネガティブな場合、面接でどう伝えればいいですか?
A. ネガティブな理由をそのまま伝えるのではなく、「その経験を踏まえて、次に何を実現したいか」という前向きな言葉に変換することがポイントです。一人で整理するのが難しい場合は、エージェントとの面談で一緒に言語化してもらうのもおすすめです。
Q. 転職回数が多い20代は、第二新卒としての転職は難しいですか?
A. 第二新卒の枠で考えるかどうかは企業の募集要項によりますが、20代であれば転職回数1〜2回はそれほど珍しいケースではありません。第二新卒の転職全般についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
第二新卒の転職完全ガイド|何から始める?流れ・やり方を徹底解説
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まとめ|転職回数より大事なのは「一貫したストーリー」
転職回数が多いと、「もう不利になってしまうのでは」と不安になるのは、ごく自然なことです。僕自身、1回目の転職のときも2回目の転職のときも、その不安から逃れられたわけではありませんでした。
しかし、実際に転職活動を経験してみて分かったのは、転職回数という「数字」そのものよりも、
- それぞれの転職に、なぜその選択をしたのかという理由があるか
- その理由が、今回の転職にもつながる一貫したストーリーになっているか
- そのストーリーを、職務経歴書や面接で自分の言葉で伝えられるか
という点が、選考結果を大きく左右するということです。
僕は28歳で2回の転職を経験し、3社を経験してきました。それぞれの転職には、「営業職としてのスキルアップ」「年収・働き方の改善」という一貫した軸があり、その軸を自分の言葉で説明できたからこそ、転職回数の多さが選考で大きなマイナスになることはありませんでした。
もし今、「自分の転職回数では不利なのでは」と悩んでいるなら、まずは過去の転職一つひとつを振り返り、「なぜその選択をしたのか」「そこから何を得て、次にどうつながったのか」を整理してみてください。一人で整理するのが難しいと感じたら、転職エージェントなどのプロの力を借りることも、決して恥ずかしいことではありません。
転職回数の多さに振り回されるのではなく、自分自身のキャリアのストーリーを、一つの軸でつなげて伝える。それが、転職回数が多い人の転職活動を成功させる一番のコツだと、僕自身の経験から強く感じています。
