未経験から事務職に転職したいけれど、「正社員の一般事務は難しいのでは」「応募しても受からないのでは」と不安になりますよね。
結論から言うと、未経験から事務正社員を目指すなら、一般事務だけに絞らないことが重要です。一般事務は人気が高く、経験者とも比較されやすい一方で、営業事務・経理補助・総務補助・カスタマーサポート寄りの事務まで広げると、現実的な応募先は増えます。
僕自身、1社目の物流倉庫から2社目の人材会社の営業職に移る時、「倉庫作業の経験なんて営業とは無関係」と思っていました。でもエージェントに「出荷ミスを減らす工夫をしていたなら、それは調整力として書けます」と言われて職務経歴書を書き直したら、書類が急に通るようになりました。「事務未経験だから無理」と決めつけるより、これまでの経験を事務職向けに翻訳できるかが大事です。
未経験歓迎の一般事務でも、「誰でも受かる」という意味ではありません。正社員求人ほど、PC操作・電話対応・調整経験をどう見せるかが重要になります。
未経験から事務正社員は難しい?一般事務の現実

未経験から事務職の正社員を目指す場合、特に一般事務は「未経験なら誰でも入りやすい」とは言いにくいです。理由は、働き方のイメージが良く、応募者が集まりやすいからです。
特に、正社員・土日休み・残業少なめ・未経験歓迎・一般事務のような条件がそろう求人は人気になりやすいです。採用側から見ると、同じ未経験者でも、PC操作に慣れている人、電話対応に慣れている人、社内外の調整経験がある人を優先したくなります。
ただし、難しい=無理ではありません。一般事務だけに絞らず、事務職の種類を広げ、これまでの経験を事務向けに見せ直せば、未経験から正社員を狙う余地はあります。
未経験で事務正社員・一般事務が難しい理由

「難しい」と言われても、どれくらい難しいのかが分かりません。厚生労働省の統計を見ると、一般事務の有効求人倍率は0.29倍でした。全職業の平均は1.05倍なので、求人1件あたりの応募のしやすさで約3.6倍きびしい計算になります。
| 職業 | 有効求人 | 有効求職 | 有効求人倍率 |
|---|---|---|---|
| 一般事務 | 120,593件 | 415,773人 | 0.29倍 |
| 事務全体 | 181,696件 | 498,941人 | 0.36倍 |
| 全職業の平均 | 2,038,005件 | 1,949,781人 | 1.05倍 |
| 販売 | 181,052件 | 97,988人 | 1.85倍 |
| サービス | 481,897件 | 185,353人 | 2.60倍 |
| 建設・採掘 | 115,596件 | 23,143人 | 4.99倍 |
一般事務は求人120,593件に対して求職者が415,773人。求人1件を約3.4人で取り合っている状態です。同じ時期に建設・採掘は4.99倍、サービスは2.60倍なので、事務職だけが極端に競争の厳しい市場になっていることが数字で分かります。
大事なのは、この数字はあなたの能力の話ではなく市場の構造の話だという点です。落ちても実力不足とは限りません。次章以降では、この構造の中でどう動けば通るのかを整理します。
難しいと言われる背景には、主に4つの理由があります。順番に見ていきましょう。
①働き方のイメージが良く人気が高い
事務職は、体力的な負担が少なそう、土日休みが多そう、長く働きやすそうというイメージを持たれやすい職種です。そのため、販売・接客・営業・サービス業などから事務職を目指す人も多く、応募が集まりやすくなります。
②未経験歓迎でも正社員枠は経験者と比べられる
事務職の求人はありますが、条件の良い正社員求人に限ると競争が強くなります。未経験歓迎と書かれていても、実際にはPC操作や電話対応、書類作成の経験がある人が有利になりやすいです。一般事務は仕事内容が想像しやすい分、応募者も集まりやすくなります。
③経験者が比較対象になりやすい
事務職は、入社後すぐに書類作成・データ入力・社内調整・電話対応を任されることもあります。採用側は教育コストを考えるため、経験者や近い業務経験がある人を評価しやすいです。
④「事務なら何でもいい」が伝わると弱い
事務職に転職したい理由が「今の仕事がきついから」「座って働きたいから」だけだと、志望動機として弱く見えます。採用側は、なぜその会社の事務なのか、どんな強みを活かせるのかを見ています。一般事務を希望する場合も、入力・電話・来客対応・社内調整のどこで貢献できるかまで落とし込む必要があります。
あお事務職を目指す時は、「事務が楽そう」ではなく「自分の経験を事務でどう活かすか」に言い換えるのが大事です。営業や接客の経験も、電話対応・調整・顧客対応として見せれば武器になります。
未経験から事務正社員に近づく現実的な順番
「未経験だけど正社員の一般事務に行きたい」という人は、応募数を増やす前に順番を決めると動きやすくなります。いきなり条件を全部そろえるのではなく、通過しやすい入口から正社員に近づけるイメージです。
- 一般事務だけでなく近い職種まで広げる
営業事務・総務補助・経理補助・カスタマーサポート事務まで見る - 求人票の必須条件を分解する
PC入力、電話対応、資料作成、来客対応など自分の経験と重なる条件を探す - 職務経歴書を事務向けに書き換える
接客・営業・販売経験を、入力業務・調整力・正確性・顧客対応として見せる - 正社員が厳しい時の次善策を持つ
紹介予定派遣・契約社員・補助職種で事務経験を作る道も検討する - 事務職に強いサービスで見せ方を確認する
求人の選び方と自己PRを第三者に見てもらい、応募先を絞り直す
社会人経験が浅くて書類で落ちるなら、第二新卒エージェントneoのように未経験・第二新卒に振り切ったエージェントのほうが通りやすいです。求人の母数より、「経験が浅い前提」で選考を組んでくれるかで選んでください。
特に20代で事務職未経験なら、ミラキャリのような事務職特化のサービスで一度見せ方を確認しておくと、一般事務だけに絞るべきか、営業事務や補助職種まで広げるべきかを判断しやすくなります(無料)。サービスの詳細はミラキャリの評判・口コミにまとめています。
未経験から一般事務で評価される経験


未経験から事務職を目指す場合、「事務経験がないから何もアピールできない」と考える必要はありません。大事なのは、これまでの経験を事務職の業務に近い言葉へ置き換えることです。
- 接客・販売経験
電話対応、来客対応、クレーム一次対応、丁寧な言葉遣いとして評価されやすい - 営業経験
顧客管理、資料作成、社内調整、納期管理としてアピールできる - アルバイトリーダー・店舗運営経験
シフト管理、在庫管理、売上入力、後輩指導などの事務要素がある - PCを使った業務経験
Excel入力、メール対応、チャットツール、予約管理などは事務職と相性が良い
職務経歴書では、「販売をしていました」だけで終わらせず、「日次売上の入力」「在庫数の確認」「電話問い合わせ対応」「新人スタッフのシフト調整」のように、事務に近い業務を具体的に書き出しましょう。
一般事務だけでなく狙いたい事務職
事務職といっても、仕事内容はかなり広いです。未経験で一般事務だけを狙うより、近い職種まで広げたほうがチャンスは増えます。
これは感覚の話ではありません。同じ「事務」でも、有効求人倍率は10倍以上ちがいます。先ほどと同じ厚生労働省の統計を、事務の細かい分類まで開くとこうなります。
| 事務の種類 | 有効求人倍率 | 求人1件あたりの求職者 | どんな仕事か |
|---|---|---|---|
| 外勤事務 | 3.36倍 | 0.3人 | 集金・調査など社外に出る事務 |
| 運輸・郵便事務 | 2.56倍 | 0.4人 | 配車・運行管理・郵便窓口など |
| 生産関連事務 | 1.32倍 | 0.8人 | 生産管理・工程管理・出荷手配など |
| 営業・販売事務 | 0.87倍 | 1.1人 | 見積・受発注・営業サポート |
| 会計事務 | 0.56倍 | 1.8人 | 請求・入金確認・仕訳補助 |
| 一般事務 | 0.29倍 | 3.4人 | データ入力・電話対応・書類作成 |
| 事務用機器操作員 | 0.28倍 | 3.6人 | 専用端末やシステムへの入力業務 |
外勤事務・運輸・郵便事務・生産関連事務は、求職者より求人のほうが多い状態です。一般事務の0.29倍とは、応募のしやすさがまるで違います。
逆に、事務用機器操作員(0.28倍)は一般事務より倍率が低い職種です。「入力だけの仕事なら受かりやすいだろう」という発想は、統計上は逆になります。倍率が上がるのは、業務知識や社外とのやり取りが求められる事務のほうです。
- 営業事務:見積書・受発注・営業サポート。営業や接客経験と相性が良い
- 経理補助:請求書・入金確認・仕訳補助。数字に抵抗がない人向け
- 総務補助:備品管理・社内手続き・来客対応。幅広いサポートが得意な人向け
- カスタマーサポート事務:問い合わせ対応と入力業務。電話対応経験を活かしやすい
- 医療事務・学校事務:業界特有の知識が必要だが、一般事務と別軸で探せる
最初から「一般事務・正社員・未経験・残業少なめ」だけに絞ると、競争が強い求人ばかりになります。まずは仕事内容を見て、自分の経験と接点がある事務職を探すのがおすすめです。
どこまで広げるかは、扱う求人の幅が違うサービスを2社ほど見比べると決めやすいです。事務職に絞って探すならミラキャリ、女性向けの事務・オフィスワークを幅広く見たいならtype女性の転職エージェントが候補になります。経理補助まで視野に入れるなら最速転職HUPROが経理・会計に特化しています(いずれも無料)。

未経験から事務正社員に受かる5つの対策
ここからは、実際に応募を進める段階で意識したい5つの対策を紹介します。
①一般事務だけに絞らない
まずは、営業事務・経理補助・総務補助・カスタマーサポート事務まで広げて探しましょう。事務職の入り口を広げるだけで、応募できる求人は変わります。
②派遣・紹介予定派遣も選択肢に入れる
正社員にこだわりたい気持ちは自然ですが、未経験で書類が通らない場合は、派遣や紹介予定派遣で事務経験を作る道もあります。いきなり正社員が難しい時は、事務経験を先に作ってから一般事務・正社員へ再挑戦するのも現実的なステップです。
③PCスキルは「使える場面」まで書く
ExcelやWordの資格名だけでなく、実務で何をしたかを書きましょう。「売上表の入力」「予約管理」「メールテンプレート作成」など、業務に近い使い方があると伝わりやすいです。
④志望動機を「働き方」だけにしない
土日休み・残業少なめを理由にするだけだと、採用側には響きにくいです。これまでの経験を活かして、どんな事務業務で貢献できるかまで書きましょう。
⑤転職エージェントと転職サイトを併用する
事務職は人気があるため、求人の探し方も一つに絞らないほうがいいです。転職サイトで幅広く探しつつ、事務職に強いエージェントで書類や面接の見せ方を相談すると、通過率を上げやすくなります。事務職未経験の20代なら、ミラキャリのように事務職を軸にしたサービスも候補になります。
事務職に向いている人・向いていない人
事務職は、ただ座って作業する仕事ではありません。正確さ、段取り、周囲との連携が求められます。向き不向きを知っておくと、応募先選びや面接対策もしやすくなります。
- 細かい確認作業が苦にならない
- 人のサポートにやりがいを感じる
- 電話・メール対応に抵抗がない
- 同時進行のタスクを整理できる
- 単調な作業が極端に苦手
- 確認作業を面倒に感じやすい
- 人から頼まれる仕事にストレスを感じる
- 電話対応を完全に避けたい
よくある質問
未経験から一般事務の正社員は難しいですか?
簡単ではありませんが、無理ではありません。一般事務だけに絞らず、営業事務・経理補助・総務補助などに広げ、これまでの経験を事務向けに言い換えることが大切です。正社員にこだわる場合も、職種や雇用形態の入口を広げると選択肢が増えます。
事務職に転職するなら資格は必要ですか?
必須とは限りません。ただし、PCスキルや簿記などを学んでいることは、未経験者の本気度や基礎力を伝える材料になります。
派遣から事務経験を作るのはありですか?
ありです。正社員求人で書類が通らない場合、派遣や紹介予定派遣で事務経験を作り、その後に正社員を目指すルートも現実的です。
販売や接客の経験は事務職で評価されますか?
評価される可能性があります。電話対応、来客対応、在庫管理、売上入力、クレーム対応などは事務職にも近い経験として伝えられます。
事務職に強い転職エージェントは使うべきですか?
未経験で書類が通らない人ほど、使う価値があります。求人紹介だけでなく、職務経歴書や志望動機の見せ方を相談できるからです。
まとめ|未経験の事務正社員は難しいが狙い方で変わる
未経験から事務職の正社員へ転職するのは、簡単ではありません。特に一般事務は人気が高く、条件の良い求人ほど経験者と比べられやすいからです。
ただし、一般事務だけに絞らず、事務職の種類を広げ、これまでの経験を事務向けに言い換えればチャンスはあります。接客や営業の経験も、電話対応・調整力・資料作成・顧客対応として伝えられます。
まずは応募先を広げつつ、職務経歴書と志望動機を整えましょう。自分に合う求人やサービスが分からない場合は、事務職に強い転職エージェントや無料診断も使いながら、無理のないルートを選んでください。20代で事務職未経験なら、ミラキャリのような事務職向けサービスも比較対象になります。
事務職に強いサービスや、自分に合う転職サービスのタイプを先に整理すると、応募先を選びやすくなります。




